九段の滝について
みなさんは「九段の滝」という滝はご存じでしょうか。
北海道札幌市の南区、定山渓付近にこちらの滝は所在しています。
またこちらの滝は、豊平狭(ほうへいきょう)ダムがある敷地内の一角にあります。
その敷地内にはさまざまな施設も完備されているので一緒にご紹介いたしましょう。
豊平峡ダムは湖と山々が織りなす、絶景が見られる札幌有数の観光スポットとなっています。
1972年(昭和47)に多目的ダムとして作られた以来こちらは「水源100選」や「ダム100選」など数々の認定をされていたり、日本の観光や歴史を支えています。
ここで貯水されたダムの水は、さまざまなものに利用されており、いくつかご紹介いたしましょう。
- 1)電気としての使用
豊平峡ダムから豊平峡発電所へ水を送り、発電を行っています。
それは二酸化炭素を発生させない、火力発電をしています。
- 飲料水としての利用
雪解け水や季節柄の台風で雨水した水を、年中飲料として利用できるよう貯水しています。
このダムの貯水量はどれぐらいなのでしょうか。
正解は札幌ドームおよそ30個分と推測されています。
数字に換算すると、およそ47,100,000立米。
もはや想像ができない膨大の量ですね。
高さは102,5mのアーチ型コンクリートダムとなっている。
ダム周辺は切り立った岩々に囲まれたており、観光客だけではなく地元の人々をも魅了している。
さて九段の滝といっても、山の中に滝があるというよりも実は九段の滝は豊平峡の大きい施設内の一角にあると考えてよさそうです。
その施設案内を見ていきましょう。
- ◆冷水トンネルと豊平峡トンネル
九段の滝まで向かう手段として、ハイブリット電気バス(有料)が運行しておりその停留所からこの二つのトンネルを通ると九段の滝へ到着します。
その他の手段としては、徒歩かリフトカーもあり、料金は嬉しい無料。
急激な崖を登って行き、ごくわずかな時間ですが高所から眺望できるダムと壮大な山々の景色をお楽しみください。
ちなみにこのリフトカーはの名前は「ひぐま号」。
※6月~土・日・祝のみ運行(予定)
- ◆千丈岩を景観
冷水トンネルの出口に対して、右側に渓谷が広がっています。
実に圧巻。
その奥に千丈岩(せんじょういわ)と呼ばれるごつごつとした大きい岩が景観できます。
その岩の隙間から、草木が生い茂っており春などはあたり一面に緑が広がっています。
やはり山ですから、特に紅葉シーズンは赤や黄緑などさまざまな色が映え、とても美しい絵画のような描写。
- ◆定山渓豊平峡展望台
この施設内の一角には展望台もあり、山々の景観と迫力あるダムを一望することができます。
こちらからは山を一周眺めることができ、春には桜が咲く木もあるそうで、あたり一面に桜の木があるとは言い切れませんが、見つけることができたらラッキーですね。
展望台からはダムの放流口が見え膨大な量が放出されている様子を見ることができます。
この豪快な光景を目の当たりにすることができるの放流期間は、毎年6月初旬~10月下旬(9時~16時まで)とされています。
さてここで長旅の疲れを洗い流しましょう。
豊平峡ダム周辺には、「癒しの温泉・豊平峡温泉」と呼ばれる知る人ぞ知る隠れた温泉施設があります。
※日帰り専用のため、宿泊施設ではありませんのでご注意ください。
最初に豊平峡温泉へのアクセス方法ですが、バスか自家用車(レンタカー)が便利でおすすめです。
- ◆自家用車(レンタカー)でのアクセス方法
札幌の市街地から国道230号線を通り、車を中山峠方面に走らせます。
右手に定山渓温泉街が見えますので、そちらを過ぎると左手にトイレ付きのパーキングエリアが現れます。
またそちらを過ぎると少し先に豊平峡ダム入り口交差点より左折し(案内の看板あり)
600mのところを左手に「癒しの温泉・豊平峡温泉はあります」。
札幌市街地からおよそ35km。
- ◆バスでのアクセス方法
JR札幌駅のバス停留所から、「じょうてつバス」の「かっぱライナー号」または、「豊平峡温泉行」に乗車し、「豊平峡温泉」で降車してください。
※乗車時間はおよそ80分。
※料金やご予約は「じょうてつバス」まで。
ご利用の際は必ずご確認いただくよう、お願いいたします。
温泉は日本でも数少ない100%‘‘厳選かけ流し‘‘。
一般的には温泉は水で温度を調節したり、追い炊きをしますがこちらの温泉は一切そのような事させず、源泉本来のままを使用しています。
これはとても貴重なことであり他の温泉では中々みられません。
汗を流した後は食事を楽しむこともできます。
こちらでは洋食が有名ですが、特にインドカレーにこだわっており、大変な人気を誇っています。
ナンがとても大きく食べ応えがあって、満足感も◎。
ぜひ味わっていただきたい一品となっています。
滝を見て、山々の景観を楽しんだ後に温泉で癒される贅沢なひと時を味わってくださいませ。
さまざまな施設がありますので、観光の一部として、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
九段の滝の見どころ
九段の滝と言えばとても大きく、壮大な滝。
そして上部から降り注いでくる放流。
日中は、水しぶきがきらきらと光に反射し輝いて思わず見とれてしまいます。
天気がいい日には虹が見えこともあるそうで、出会えたら実にラッキーです。
青空の元、滝に周りの景観をバックにするとまさに絶景。
ここで一枚シャッターを切るのはどうでしょう。
またとない瞬間を収めることができますよ。
九段の滝の近くには遊歩道橋があるそうですが、状況によって見えにくい場合があるので直接見てみるといいでしょう。
滝というのは、
「常時流水が流れており、急激に落下する段差が5m以上とされているもの」
という定義がありますので、九段の滝は正確な長さは判明してないそうですが、「九段の滝」と呼ばれているからには、それ以上はあると推測されます。
川幅はおよそ3mだそうなので、滝の大きさとしては比較的小規模でしょう。
しかし上部から流れてくる流水は実に涼しげで圧巻です。
こちらの滝を季節ごとに見てみましょう。
春は草木が九段の滝の下部に落ちていくので哀愁が漂っていて素敵な雰囲気になります。
夏は、周りで夏の虫の鳴き声がよく響いて夏を感じられますよ。
九段の滝の見どころと言えば、ずばり秋。
こちらは秋の隠れた名称として知れらています。
紅葉した山々を景観することができ、黄色やオレンジ、山全体が暖色に染まっているこの瞬間をぜひ思い出に。
まるで山一体が無限のキャンパスのようですね。
イチョウや楓など、この時期にしか見ることのできない贅沢な
景色を思う存分楽しんでください。
シーズンには250台分もある駐車場が埋め尽くされ、長蛇の列ができるほどの人気ぶり。
紅葉シーズンはダムの観光放水が行われ、貯水されたダムに赤やア黄色の紅葉が映し出されるのが絶景。
渋滞や待ち時間が発生する可能性はありますが、眺望する価値アリです。
北海道の秋は特に短いので、紅葉シーズンのタイミングで訪れることができるのは貴重なので観光にきたらぜひ見ていただきたい景観となっています。
九段の滝の放水量は正確には分かっていないそうですが、地元の方も多く訪れる隠れた名所スポットとしても有名。
豊平峡から有料電気バスも運行していますので、ご安心を。
バス移動でも山の中というだけあって寒いので厚着していくことをおすすめします。
九段の滝での眺望おすすめスポットは、遊歩道とダムの上からが見晴らしがいいので、ご参考いただけると嬉しいです。
九段の滝の周辺
九段の滝の周辺は基本的に山が多いですが、豊平狭ダムやそのダムの近くにはなんとレストランがあります。
豊平峡ダム(ほうへいきょうダム)
豊平峡ダムは国内公園内の環境保護エリアとなっており北海道の観光を支えていまあす。
環境保護のため、ダムの入り口からダムまでおよそ2㎞は自動車・バイクなど一酸化炭素を排出する乗り物は使用禁止となっていますので注意しましょう。
レストランの名前は「だむみえ~る」。
まさにここならではのネーミングですね。
こちらの人気メニューは北海道ときたら!のジンギスカン。
ジンギスカンは北海道の郷土料理で、癖になるうまさなので、ぜひ一度は味わっていただきたい。
そしてここ「だむみえ~る」といったら食べていただきたいのが、「ダムカレー」。
カレーライスには珍しく、コーンがトッピングされており揚げた芋ものっているとか。
実はこちらのカレーはダムをイメージして作られているらしくきゅうりは木をイメージし、ご飯はダムの壁。
カレーは貯水など、こういったトッピングにしたのは深い理由があるそう。
ちなみに揚げた芋は崖だそうです。
レストランから一望しながらの食事は一段と美味しそうですね。
九段の滝にお越しの際はぜひ、お立ち寄りくださいませ。
アクセス方法
ここからは九段の滝へのアクセス方法を詳しく見ていきましょう。
こちらへ向かうにあたっての、交通手段としましては
・ハイブリット電気バス
・自家用車(レンタカー)
がベストとなっています。
- ◆ハイブリット電気バス
こちらの手段で向かう場合は、
定山渓からのシャトルバスがあります。
運行期間:
5月上旬~11月3日上旬
(例年の予定として)
運行時間:
朝8:45分~夕方16:00
(上りの最終時間は16:00)
料金:
【往復の場合】大人…¥700 小人…¥350
【片道の場合】大人…¥400 小人…¥200
【65際以上のシニア】…¥640 ※往復のみで身分証明書提示あり
【障がい者手帳お持ちの方】
大人…¥350 小人…¥170 ※往復飲みで手帳提示あり
なお付き添いの方1名分同料金
(身体障がい者手帳、精神障がい者手帳などいずれかを提示)
※中学生以上は大人料金 小学生は小人料金
未就学生は無料。
- ◆自家用車(レンタカー)
国道230号線を札幌市街地から、南下するよう走ります。
定山渓を通過し札幌登山口に駐車場が完備されていますので、そちらをご利用ください。
豊平狭ダムの手前に、九段の滝は所在しています。
札幌登山口からは徒歩になりますが、1時間程度で間到着するので、景観を楽しみながら歩いてみましょう。